暗号通貨の「ハードフォーク」とは?分裂で新しい暗号通貨がもらえる?
暗号通貨の取引をしているとよく「ハードフォーク」って言葉を耳にしませんか?
相場にも影響を与えるこの「ハードフォーク」とはいったい何なのでしょうか?
理解しておくと、利益アップにつながる可能性もあります!
さっそく意味を見てみましょう。
ハードフォークって何?
暗号通貨は、ブロックチェーンというデータを格納した箱が連なってできています。
箱にはルールがあり、ルールに合致したデータだけが箱に入ることができます。
ハードフォークの状態をOSのアップデートに例えてみましょう。
WindowsやiOSなどのOSは、基本的に1つの端末で1つしか使えません。
iPhoneでOSのアップデートをすると古いOSは使えなくなり、新しいOSが動きますよね。
ですが、古いOSが日本中から消滅したわけではなく、古い携帯やOSをアップデートしていない人の携帯では古いOSが動いています。
ハードフォーク後の状態は、こうしたOSの事情に似ているんです。
ハードフォークとは、ブロックチェーンのルールを変更し、古いルールを無視することです。
そのため、古いルールの暗号通貨と、新しいルールの暗号通貨がそれぞれ存在する状態になります。
先程のOSの話に例えると、Aさんの携帯はiOS10、Bさんの携帯はiOS9といった感じ。
古いOSと新しいOSがそれぞれ存在しているんですね。
ハードフォークが起きるとどうなるの?
「へ〜。仕様はわかったよ、で?」
と気になる方も多いですよね。
理論上は、ハードフォークが起きると新・旧の暗号通貨が価格分裂します。
例えば、10万円の価値を持つ通貨がハードフォークによって分裂した場合、新・旧合わせて10万円になるよう価格も分裂します。
しかし、あくまでそれは理論上の話であって、実際の価値は需要と供給のバランスにより決定されます。
ですので、ハードフォークが起きても自分がいま保有している暗号通貨の価値が上がるのか、下がるのかは一概にどうと言うことはできません。
分裂したことによって旧通貨の価値が下がると思えば売り、価値が上がると思えばホールドしておくのも手です。
ハードフォークの例
2017年8月1日に、ビットコインが分裂し「ビットコインキャッシュ」という新たな通貨が誕生しました。
この時は、分裂時にビットコインを保有していた人に対し、同数のビットコインキャッシュが付与されました。
ビットコインキャッシュの初値は2万円。
その後、11月には10倍となる20万円の値をつけています。
ビットコインも大幅に値上がりしたため、分裂後も双方への需要が高まれば価値は上がる(得をする)といえますね。
まとめ
ハードフォークという耳慣れない言葉を、携帯に例えてご紹介しました。
「ハードフォーク=分裂」と捉えた上で、新通貨の付与はあるのか?をチェックすることが大切!
ハードフォークにより分裂が起きても新通貨が付与されない場合もあります。
このあたりは、取引所によって対応が異なるため、ハードフォークの情報を耳にしたら取引所の出方を待ちましょう。
相場全体が高騰している時は、ハードフォークが起きて通貨が分裂してもそうそう価値が下がることはなさそうですね。
市況を見極め、分裂後に価格が上がった状態で売り抜けられればベストでしょう。
うまく乗りこなせば大きな利益を手にすることができるチャンスでもあります!
いきなり多額の資金を投入するのが怖い場合は、少額からはじめるのもよさそうです。
株のように売買単位などがないため、少額からでもはじめられるのが暗号通貨取引の良いところ。
気になった時がはじめどきです。
気軽にスタートしてみてはいかがでしょうか?