「ブロックチェーン」っていったい何なんですか?

ブロックチェーンという技術の理解抜きでは、ビットコインを知ることはできません。

ビットコインについてはわかったけど、ブロックチェーンって何?という方に向けてブロックチェーンの仕組みやビットコインとの関係をご説明しますね。

 

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンとは、ビットコインの仕組みを支える技術です。

現在ある多くの情報システムでは、管理者がサーバーを管理・運用し、そこにデータを書き込む形で運用されています。

銀行や保険などのコンピュータシステムは必ずサーバを持っており、顧客の資産や取引情報を1か所で管理しています。

この形式を中央集権型といいます。

 

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これに対し、ブロックチェーンP2P(ピア・ツー・ピア) という通信モデルを採用しています。

P2Pとは、個々のコンピュータがインターネットでつながり、データの送受信をする仕組みのこと。

身近なものでいうと、SkypeやLINEで電話をするときはこのP2Pの技術が使われているんですよ。

P2Pのような仕組みを分散型ネットワークと呼びます。

 

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銀行を使う場合、誰かにお金を振り込む時は必ず銀行を経由しますね。

でもビットコインブロックチェーンの技術を使っているので、ネットワークにつながっていさえすれば直接渡すことが可能なのです。

その分手数料も安く抑えられるなどのメリットがあります。

 

最近ではこのブロックチェーンの技術に着目して、さまざまな研究開発が進められています。

例えば、配車アプリを提供するUBERってありますよね。

UBERももちろんサーバがあってそこにドライバーや利用者の情報が保管されています。

でも、ブロックチェーンの技術を使えば、UBERの会社が存在しなくても配車サービスは成り立ってしまうのです。

まさに、インターネット以来の革命だと言われるだけはあります。


ビットコインブロックチェーンの関係とは?

では、ビットコインブロックチェーンはどのような関係なのでしょうか?

ビットコインとは、インターネット上で取引可能な「仮想通貨」です。

ブロックチェーンとは、ビットコインと一緒に開発された技術で、取引データのかたまりをブロックとして時系列につないでいったものです。

 

それぞれのブロックには、ひとつ前のブロックの内容をもとに作成されたハッシュ値を持っています。

ハッシュ値とは、元のデータから作られる適当(に見える)データのこと。

例えば、「2017/10/25, タケミチがアッキーへ1000円を送金」という情報から「1engroej8ngrd」のような値が作られたとします。

この時「1engroej8ngrd」のデータをハッシュ値といいます。

 

元データをハッシュ値にすることは簡単にできるけど、ハッシュ値から元データに戻すことはほぼ不可能と言われています。

どんどん作られるブロックに対して、ひとつ前のブロックのハッシュ値を組み込む。

ハッシュ値を利用して、かつそれらを繋げることで一連のブロックの整合性が保たれます。

このようにブロックが一連に繋がっているようなデータ構造から、「ブロックチェーン」と呼ばれているわけですね。

 

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さいごに

ブロックチェーンの技術はあらゆる業界からとても注目されています。

フィンテックと呼ばれる金融とIT を融合した分野でも、企業や政府が研究開発を行っています。

今後間違いなく普及する技術のひとつと言えるでしょう。

新しい技術に触れるという意味でも、ビットコインの投資にトライしてみてもいいかもしれませんね。